ー目次ー
先日クローズアップ現代にて,投資詐欺の話を放送していた。
なるほど,詐欺はありとあらゆる手法を使って金を巻き上げようとするのだなと思う。
投資詐欺だけではなく,ロマンス詐欺や結婚詐欺には恋愛感情,マルチ商法に代表される美容詐欺やビジネス詐欺にはコンプレックスや不安などのように感情や欲望の全てが詐欺に利用される。
まぁ,今に始まった話ではないよね。
ただ,『老後2000万問題』や『コロナ失業』等々の様々な社会問題によって,人々が不安に思うようになったゆえに騒がれだしたという所な気がする。
或いはインターネットの普及に伴って競争範囲の拡大が発生,敗者(コンプレックスを抱く側)が増えたことでコンプレックスを持つ人が増加したことや,被害が可視化されたことにも起因するだろう。
1:「上手い話」を信じる人達
これは偏見に近いんだけども,こういうのに引っかかる人って逆境神話に引っかかる人だと思う。「そんなに甘い話はない!」って思うことが出来ない。何故そう思っているのかというと,多分死に物狂いの努力もしたことなければ,一世一代の逆転も志したことがないんじゃないかな。
そこそこで満足し,それでなんとかなってきた。
きっつい言い方をすれば楽をしてきた。
だから,これまで通りでもなんとかなる!なんて言われたらそれに飛びついてしまうんじゃないかな。
死に物狂いで,辛くて,苦労してという経験をしていたら,さらにそれで挫折していたら,多分そんなに甘い話はないことは身を以て知っているはずである。
自分も現役の時や仮面浪人を含めた大学受験をしていなかったらきっとこれに気が付かなかった。
今成功している人は死に物狂いの努力と苦悩を抱えてきたからこそ,富を手にしているという事実が身に染みていればきっと楽して稼げるなんて話には飛びつかない。
★逆境ビジネスに関してはこちら
2:異常を受け入れ,自律する
かつて日本は皆婚社会と言われ,皆が結婚して皆が出産をしていた。そういう経緯があってか皆結婚するのが普通だと思っているし,それが出来ないとどんなに真面目一辺倒であっても異常者扱いされる。日本では異常者はノーダメージでは生きていけないから,結婚出来ない=死,ある程度の年齢になったら死に物狂いで相手を探す。何十万何百万とかけて結婚相談所に駆け込み,マッチングアプリを駆使し,異性ウケに躍起になる。
なんだか,異常者になりたくないから結婚するみたいに見えてしまう。
僕自身諦念によりこの戦線から離脱しているため,実際はどうなのかは知らない。
そしてこれに付け入るのがロマンス詐欺や結婚詐欺,マッチングアプリ経由の詐欺であろう。
でもなんとなく思うのだ。
異常を受け入れればいいじゃんと。
そして思う。
一人でも生きていけるようになればいいじゃんか
焦って結婚しようとして詐欺にあってだのDVだのってなるんだったら一人でいた方が良いに決まっているし,そのくらいの余裕がある方が相手も見つかる気がするのだ。
20歳の成人式を終えたらもうおてて繋いでみんなでゴールなんてことはなく,全ては個人によりけりなのだ。別にこの年で結婚しなければ,出産しなければなんてものはないし,
さらに言うなれば留学は無理とか大学進学は無理とかもない。
大丈夫,この人しかいないなんてのは大体気のせいだし,案外自分次第でどうとでもなる。焦る必要はない。多分ね。
それに死ぬときは一人だ。
淋しいなんて言ってられない。
3:期待なんてするな
高校を出たら,損得の絡む付き合いがほとんだ!!
こう思って,常に他者に警戒し続けること,常に現実を見る事,甘い話等絶対にないこと
まとめるとリアリストになって社会に期待しないこと。
これが詐欺に遭わない一番の方法だと思う。
この世に救済なんてものはない。
電車内で泣いていて,誰か声をかけてくれるか?
駅のホームで飛び込もうとしている時に誰か止めてくれるか?
誰も止めないだろうね。
後者なんかは写真撮るだけ取る奴が殆どじゃないかな?
信じられるのは己のみ。
世の中の殆どの人は助けてはくれないし,自分で生きていくしかない。
夢を追うのも,何をするのにも責任とリスクが伴う。
成人したら,残酷なまでにリアリストになること。
それが身を守ることに繋がるんじゃないかな。
これは夢を見るなと言う事ではない。
夢に対してどういったルートがあって,自分の実力を相談しながらどれが適切かを自分の目で,責任できちんと判断しなさいよということである。
それが成人するということ。
厳しすぎるかな?でも,そういうもんだと思うんだ。
余談だが,だから個人的にはAV出演の取消権とか特定保護少年とかそういうのはあまり賛成できない。
それが成人することであるし,成人の段階でそこを学ばなければどこで学ぶのだ?と思うのだ。