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自由になりたい学生の雑記ブログ

書評:ママの推しは教祖様



 最近忙しすぎて,発狂しそうになりながらも,編入試験の勉強をしてます。

 とはいえ,辛いことばかりでもありませんでした。

数年間ずっと読みたいと思っていた本がふらりと立ち寄ったBOOKOFFに売っていまして,ようやく手に取って読めたのでございます。

 

それがこちら↓↓↓

 

web-ace.jp

 

滲み出てくる闇の深さ!!!!

 

今回はこちらの書評をしていこうと思います。

ネタバレを含みますので,読みたいと言う方はCome back!!

 

ー目次ー

 

1:一見笑える!でも…

 宗教2世の実録(?)漫画ではありますが,あまりダークサイド感はありません

かわいらしい絵に,ギャグマンガのノリでテンポも良いため普通に笑えてしまいます。

ただ,よく見て見ると…

 

 

あれ?

 

 

これ,やばいんじゃないの?となるでしょう。

娘の漫画を勝手に捨てたり,兄の友人の親を宗教に勧誘したり…

ママは変わっているけれど,それでも心の中でツッコミながら

ちょっと巻き込まれながら(?)

にぎやかに過ごしているように見えますが…。

 

中にはこの時点で察する人は察すると思います。

本当はこんなにお笑いじゃないって。

でも,笑って欲しいのが著者の意図だと思いますので,そのまま乗ってあげましょう。

 

さらに宗教についてオタクに例えてわかりやすく説明してくれます。

宗教もオタクも,案外変わらないのかもしれませんね。

 

2:怒涛の後半,やっぱり本当は違ったんだね。

 なんだかんだ巻き込まれながらもドタバタ過ごす日は,あることがきっかけで終わります。

今一度,ママを宗教から引き離そうとしましたが,結局無理でした。

結果パパとママは離婚することになります。

裁判の末に子供三人の親権は父親に,けれども子供達はママと祖父母と暮らすことになります。(何故に???)

ただ,離婚後弟とママが一悶着起こしたことがきっかけで弟は父の所に行ったようです。

 

 うー-ん。何故,父親の所に行かなかったのか??そこが疑問ではあります。

祖父母だけに任せておくわけにはいかないとしても,せめて一番下の弟だけは父親の所に行くべきだったのではないかなぁとは思います。弟はママとしょっちゅう衝突していたみたいですし,何があるかわからないもんじゃないでしょう…(実際あったようですし)

 

 後,この話は地下鉄サリン事件の後らしいので,カルト宗教の支援団体は沢山あったのでは?そこを頼ると言う方向にはいかなかったのか?といった疑問点は沢山ありますが,最近になって2世が信仰の自由を侵害されていると話題になり,インターネットの普及に伴って団体とのコネクトが出来たというのもあるので闇雲に疑問点を羅列するのも無粋というものかもしれません。

 

 この手の経験談って必ずと言っていい程父親が不干渉ですよね。

「子供を巻き込むな」の一言位言えばいいのに…

現代も法は家庭に入らずと言うレベルで家庭内の人権侵害が無視されているのですから,当時ではもっと注目されてなかったのかもしれませんし,当たり前にありすぎてどうにかしようともならなかったのかもしれません。

昔の話だからかもしれませんが,もう少し目をかけてもよいのではないかとこういうのを見る度に思います。

 

3:この家族みんな聖人だ…!!

 本作品では,誰もが”宗教そのものを否定する”ようなことは言いません

あくまでも,家がハチャメチャになったのは,ママの宗教の使い方が悪いのが原因で,使い方次第ではよくも悪くもなるんだよという前提で話が進んでいます。

 

いやすげぇなこの人達

 

普通なら宗教を恨むでしょう。

あんなに大変な目にあってるんだから…

 

4:とはいえ…

 やっぱり,親を否定することは難しかったようです。

あんなことがあっても,ママはちょっと変わっている,ぶっ飛んでいるとオブラートに包んでいました。

 

結局子供って親が大好きなんですよね。

 

まぁ,ママが信仰しているのがオ〇ムみたいな厳しい戒律や修行を勧めるものではなくてよかったねと言った感じ。緩くはないけど,緩いものであったのと,洗脳されていたのがママだけだったのが救いだったのかなと思いまs。

 

それでも,かなり大変だったみたいだけどね。

 

 そういえば,先輩に新興宗教系のサークルに潜入した人がいましたが「穏やかだった」と言っていましたね。これは,著者も類似したことを言っていました。「集会やイベントにいた人達は皆穏やかで,急に怒ることはなかったのにどうしてママは…」なんてありましたが,案外皆集会やイベントにいる間は穏やかなのかもしれませんよ?と言いたくなった。周りが善意で言う忠告(宗教の否定)の前には穏やかではいられないでしょう。あくまでも,ある1面しか見えていないんだよと思っています。(あくまで自分はね。)

 

5:ダークサイド

 

 ここからは書き下ろしに関する感想です。

ここからは極限までネタバレを減らし,詳細はぼかさせて頂きました。

(これを見たいから買うって人も多いとおもうのでね)

 

いままでのおもしろおかしい宗教ライフ!?

 

一転一気に闇が深まります。

恐らく本来の姿を描いているのでしょう。

 

人って凄いですね。

 

表現次第でおもしろおかしくも,辛い体験にもなります。

 

それはともかくとして,兄ちゃんは大丈夫だったのでしょうか。

前半部分であまり兄ちゃんが出て来ないのは,もしかしたらこういったことがしょっちゅうだったからなのかもしれません。

どうあがいてもおもしろおかしくは出来なかったのでしょう。

兄ちゃんが今では幸せに生きていることを願うばかりです。

 

親ガチャってほんっと闇が深いね!!!